歯のまわりの組織の健康は、プラーク(歯垢)中の細菌から作り出される攻撃力と体の防御力のバランスが保たれた上で成り立つと考えられています。
つまり、体の防御力よりも細菌が作り出す力の方が強くなった時に歯周病がおこります。
また、重い病気で体の防御力が低下した際にも歯周病が起こりやすくなります。
- 細菌数のコントロール
細菌の数をできるだけ少なくするには、普段の歯磨き(ホームケア)に加えて専門家による定期健診・クリーニング(PMTC)を併せて継続していくことが、最も効果的になります。
- 免疫力の保持
やはり日頃からの栄養のバランスがとれた食事、規則正しい生活をする事が大切です。血液疾患、糖尿病のような体の病気、喫煙、ストレスなどは、体の防御力を低下させる(=歯周病を悪化させる)原因として報告されています。歯の周りの組織も体の一部と捉え、体全体の健康に注意することが大切になります。
専用機器を用いてきれいに歯をクリーニング
「PMTC」を簡単に説明すると、毎日の自分で行なう歯磨きでは落ちない歯の汚れを専用機器を用いてきれいにクリーニングすることです。
毎日、知らず知らずのうちに磨き残してしまった部分や歯ブラシでは磨くことができない歯周ポケット(歯と歯肉の間のみぞ)内の歯の根の部分もキレイに磨き上げて汚れを取り除いていきます。歯石を取るような治療ではなく、あくまで心地よい範囲の刺激で行なわれます。当院では、専門のトレーニングを受けた歯科医師・歯科衛生士が専用の器具を使って、お口のすみずみまできれいにお掃除を行います。